“電”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いなずま48.2%
いなづま30.1%
いなびかり13.3%
でん7.2%
1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
見て居ると、其おびただしい明光あかりが、さす息引く息であるかの様にびたり縮んだりする。其明りの中から時々いなずまの様なひかりがぴかりとあがる。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
不図したら今日締切後に宣告するかも知れぬ、と云ふ疑ひがいなづまの様に心を刺した。其顔面には例の痙攣ひきつけが起つてピクピク顫へて居た。
病院の窓 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
だって、緋だの、紫だの、暗いうちに、あられに交って——それだといなびかりがしているようだもの……そのしとみをこんな時に開けると、そりゃ可恐こわいぜ。
霰ふる (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
このとき、とつじょとして洞内からおどりでた、一壮漢そうかんがある。その顔はあしゅらのごとく、眼は厳下がんかでんのごとくかがやいている。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
燈はそれにとけ込んでいる。
情景(秋) (新字新仮名) / 宮本百合子(著)