“いなづま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
32.4%
電光25.7%
稲妻21.6%
稻妻9.5%
雷光5.4%
閃電1.4%
1.4%
電影1.4%
電火1.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
はしらのやうにつたとおもふと、ちやうどおほきさにえました、つめいなづまのやうなてのひらひらいて
みつ柏 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
さあ、その時です。いままで五時五十分を指してゐた長い針がにはかにいなづまのやうに飛んで、一ぺんに六時十五分の所まで来てぴたっととまりました。
耕耘部の時計 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
きらめくはいなづまか、とゞろくはいかづちか。 砲火ほうくわ閃々せん/\砲聲ほうせい殷々いん/\
汝は汝の信ずるごとく今地上にあるにあらず、げに己が處を出でゝする電光いなづまはやしといへども汝のこれに歸るに及ばじ。 九一—九三
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
と言つて、丑松は制止おしとゞめるやうにした。其時、文平も丑松の方を振返つて見た。二人の目は電光いなづまのやうに出逢であつた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
苦しみをかろめんため、をりふし罪人つみびとのひとりその背をあらはし、またこれをかくすこと電光いなづまよりも早かりき 二二—二四
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
はるむかうの深山みやまでゴロゴロというおとがして、同時どうじくらむばかりの稲妻いなづまひかる。
はる川上かはかみの空のはづれに夏の名残なごりを示す雲のみねが立つてゐて細い稲妻いなづま絶間たえまなくひらめいては消える。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
稲妻いなづまはしるようだといおうか、るようだといおうか、目のまわるようなはやさでふねは走って行きました。
桃太郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
稻妻いなづまこの可憐かれんなる少年せうねんたわむれつゝ、おもはず二階にかいまで驅上かけあがつて
日出雄少年ひでをせうねん猛犬まうけん稻妻いなづまとは屹度きつと途中とちうまでむかへ
宵々よひ/\稻妻いなづまは、くもうす餘波なごりにや、初汐はつしほわたるなる
五月より (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
窒扶斯チブスの熱度表のやうな雷光いなづまがぴかりと光つたと思ふと、大隈侯のやうな顔をした雷さまがにこにこもので一人伝右衛門の家へ転げ落ちて来た。
あつと言ふ間に曼舟氏の片足へ噛みついて、そのまゝ雷光いなづまのやうに消えてしまつた。
それと同時に一瞬、雷光いなづまのやうに森中がパッと照らし出されたのぢや。
昨日きのふ閃電いなづま雲をき、けふ日は燃ゆれ、
独絃哀歌 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
いなづまのさそひ出してや火とり虫
澄江堂雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
そらよりそら電影いなづま
若菜集 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
松島は梅子を引き起しつゝ、其の繊弱かよわ双腕りやうわんをばあはれ背後うしろとらへんずる刹那せつな、梅子の手は電火いなづまの如くひらめけり、
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)