“いなづま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
32.1%
電光24.4%
稲妻21.8%
稻妻11.5%
雷光5.1%
閃電1.3%
1.3%
電影1.3%
電火1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その脊はくつがへりたる舟の如し。忽ち彼雛鷲はいなづまの撃つ勢もて、さとおろし來つ。やいばの如き利爪とづめは魚の背をつかみき。母鳥は喜、色にあらはれたり。
その鋭利えいりなる三尖衝角さんせんしやうかくそらきらめ電光いなづまごと賊船ぞくせん右舷うげん霹靂萬雷へきれきばんらいひゞきあり、極惡無道ごくあくむだう海蛇丸かいだまるつひ水煙すいゑんげて海底かいていぼつつた。
雨が少し小止こやみになって、雷が激しくなってきますと、ぴかりとする稲妻いなづま蒼白あおじろい光りを受けて、濡れた金の日の丸が、なお一層輝いてきました。
雷神の珠 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
また共鳴させられないことを悟り、ちやうど人が、火や稻妻いなづまや又は美しいが何となく蟲のすかないものを避ける樣に避けて了つたのだらう。
それと同時に一瞬、雷光いなづまのやうに森中がパッと照らし出されたのぢや。咄嗟に祖父は細い灌木のあひだを縫ふやうに走つてゐる小径を見てとつた。
昨日きのふ閃電いなづま雲をき、けふ日は燃ゆれ
独絃哀歌 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
いなづまのさそひ出してや火とり虫
澄江堂雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
そらよりそら電影いなづま
若菜集 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
松島は梅子を引き起しつゝ、其の繊弱かよわ双腕りやうわんをばあはれ背後うしろとらへんずる刹那せつな、梅子の手は電火いなづまの如くひらめけり
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)