“雷光”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いなずま33.3%
いなびかり33.3%
いなづま22.2%
いなびか5.6%
らいこう5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのうち槍組二百人が突進して来るし、駿馬しゅんめにまたがって祝彪が、これまた雷光いなずまのごとく出没して、ひとつ所になどとどまっていない。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ぴかっ——と青白い雷光いなびかりが、ふたりの膝へ閃いた、と思うと、沛然はいぜんたる大雨と共に、雷鳴がとどろいて、どこかの大木にかみなりが落ちたようであった。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
窒扶斯チブスの熱度表のやうな雷光いなづまがぴかりと光つたと思ふと、大隈侯のやうな顔をした雷さまがにこにこもので一人伝右衛門の家へ転げ落ちて来た。
一本のやぶれ傘の中で、男女ふたりは、笑い顔をながめ合って歩いた。雷光いなびかりが、絶えず、白い雨を見せて、睫毛まつげのさきにひらめいていた。
無宿人国記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
黒雲の中、雷光らいこうが走る。青い竜がのたうちまわっているようだ。
超人間X号 (新字新仮名) / 海野十三(著)