“いなびか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
稲光50.0%
電光33.3%
雷光16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
よりはふと机から頭をもちあげて硝子戸ガラスどへ顔をくっつけてみました。暗くて、ざわざわ木がゆれているきりで、何だかさびしい晩でした。ときどき西の空で白いような稲光いなびかりがしています。
(新字新仮名) / 林芙美子(著)
『もしか私が其の松の木を電光いなびかりが撃つたのを見てゐたのならね。』
一本のやぶれ傘の中で、男女ふたりは、笑い顔をながめ合って歩いた。雷光いなびかりが、絶えず、白い雨を見せて、睫毛まつげのさきにひらめいていた。
無宿人国記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)