“電光”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いなびかり30.8%
いなずま25.6%
いなづま24.4%
でんこう12.8%
でんくわう3.8%
いなびか2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
新吉は電光いなびかりの時に顔を見られないようにすると、其の野郎もらいが嫌いだと見えてく見る事も致しません。電光の後でくらくなると
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「ポチは? ……」という疑問が曇ったような頭の中で、ちらりと電光いなずまのように閃いて又暗中に没する時、ガタガタと車が前を通る。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
汝は汝の信ずるごとく今地上にあるにあらず、げに己が處を出でゝする電光いなづまはやしといへども汝のこれに歸るに及ばじ。 九一—九三
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
浪打際なみうちぎわあるいたようにかんじたのはホンの一瞬間しゅんかん私達わたくしたちはいつしか電光でんこうのように途中とちゅうばして、れいのおみや社頭しゃとうっていました。
此時このとき艦頭かんとうてる武村兵曹たけむらへいそうは、右鬢うびん微傷びしやうけて、ながるゝ血汐ちしほ兩眼りようがんるを、こぶしはらつて、キツと見渡みわたうみおも電光でんくわうごとちかづききたつた海底戰鬪艇かいていせんとうてい
その睫毛まつげの先を、白い電光いなびかりが、チカッとかすめて、霹靂へきれきはすぐの上をまわった。
夏虫行燈 (新字新仮名) / 吉川英治(著)