“微傷”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かすりきず41.7%
びしょう33.3%
うすで16.7%
びしやう8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
又四郎は心のくない者だから離縁したいと思っているが、そこには何かのとががなければならない。お前が唯少しの微傷かすりきずを負わせてくれればい。
黄八丈の小袖 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
この家老も、微傷びしょうを負った事を示すように、左の手首を白布さらしで巻いていたが、何となくそれが可笑おかしく見えて、顔つきと手頸の繃帯がうつろわない。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
不思議や壁は縦五尺、横三尺ばかり、裂けたらむがごとくさっと開きて、身には微傷うすでも負わざりけり。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
此時このとき艦頭かんとうてる武村兵曹たけむらへいそうは、右鬢うびん微傷びしやうけて、ながるゝ血汐ちしほ兩眼りようがんるを、こぶしはらつて、キツと見渡みわたうみおも電光でんくわうごとちかづききたつた海底戰鬪艇かいていせんとうてい