“擦傷”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かすりきず44.4%
すりきず44.4%
さっしょう11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「それはいけない、大いにいけない、擦傷かすりきずから大事になる、膏薬こうやく、膏薬、膏薬をお張り。……彦兵衛さんや、出しておあげ」
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
よろめきまわるはずみにどこかへ打ちつけたとみえて、右の膝小僧のところへ擦傷すりきずが出来、そこからトロリと血をしたたらしている。
顎十郎捕物帳:24 蠑螈 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
取除いて行きましたが……御覧なさい……その蒼黒い少女の皮膚の背中から胸へ、胸から股へと、縦横にタタキ付けられている大小長短色々の疵痕きずあとを……殴打、烙傷らくしょう擦傷さっしょうの痕跡を……それらの褐色
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)