“すりきず”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
擦傷40.0%
擦過傷20.0%
挫傷10.0%
摺創10.0%
擦創10.0%
擦疵10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
頭を下にして、非常なる暴力を以て狭き煙突内に押し込みたるなり。体には猶温みありき。皮膚を検するに許多の擦傷すりきずあり。
ゆるされし罪は消えぬべきも、歴々まざまざ挫傷すりきずのそのおもてに残れるを見れば、やましきに堪へぬ心は、なほすべき事あるををしみてわたくしせるにあらずやと省られて
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
噛まれたきず摺創すりきず血塗ちまみれになりつつ、当途あてどもなく犬鎌を振り廻して騒ぎ立つ有様は、犬よりも人の方が狂い出したようであります。
しもさわの勘公の間抜けで、やり損ないという段取りとなり、些少の擦創すりきず、かすり創だけで道庵を取逃がした以上は、第二の作戦に彼等が窮してしまいました。
大菩薩峠:36 新月の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
さるほどに愛吉はなまずの伝六一輩に突転ばされて、身体五六ヶ所に擦疵すりきず、打たれ疵など、殊に斬られも破られもしないが、背中の疼痛いたみが容易でない。
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)