“かすり”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:カスリ
語句割合
絣60.6%
飛白36.3%
綛1.3%
擦創0.6%
白絣0.6%
紺飛白0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と細字(さいじ)に認(したた)めた行燈(あんどん)をくるりと廻す。綱が禁札、ト捧げた体(てい)で、芳原被(よしわらかぶ)りの若いもの。別に絣(かすり)の羽織を着たのが、板本を抱えて彳(たたず)む。
露肆 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
読めぬ人にはアッシリア文は飛白(かすり)の模様と同じであり、サンスクリット文は牧場の垣根(かきね)と別に変わったことはないのと一般である。
地図をながめて (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
ひんなりとした男振(おとこぶり)にて綛(かすり)の藍(あい)に引つ立つて見ゆる色の白さ、先づ一杯と盃(さかずき)差したる三谷が、七分の酔を帯びたる顔に笑(わらい)を含み、御苦労を願つたは私の用といふでもなく、例の商用といふでもなし
そめちがへ (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
何(なに)さまこれは負傷したのに相違ないが、それにしても重傷(おもで)か擦創(かすり)かと、傷所(いたみしょ)へ手を遣(や)ってみれば、右も左もべッとりとした血(のり)。
白絣(かすり)のあらい浴衣(ゆかた)に、黒の帯、新しい滝縞(たきじま)の袴をシヤンと穿(は)いて居た。お国風に衛(まもる)さん衛さんと七つも違ふ湯村の名を呼んで居た。
茗荷畠 (新字旧仮名) / 真山青果(著)
彼は一つの包みを持ち、紺飛白(かすり)の着物に羽織も着ず、足袋(たび)もはかずに、ヒビの切れた足にほお歯(ば)の下駄(げた)をはいていた。