“傷所”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きずしょ50.0%
いたみしょ16.7%
きず16.7%
きずしよ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
青年はたもとから取出した新しいハンケチで手際てぎわよく傷所きずしょ繃帯ほうたいをすると、極度の恐怖と傷の痛みとで、もう一歩も歩けぬ程弱っている平田氏を、殆ど抱く様にしてその宿へつれ帰った。
幽霊 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
なにさまこれは負傷したのに相違ないが、それにしても重傷おもで擦創かすりかと、傷所いたみしょへ手をってみれば、右も左もべッとりとしたのり
彼は、甘いものを食べると、それは、血管を流れて行って、足の傷所きずで、皮になるように感ずるほど、それほど甘いものに飢えていた。
海に生くる人々 (新字新仮名) / 葉山嘉樹(著)
やう/\あきらかなかたちとなつて彼女かのぢよきざした不安ふあんは、いやでもおうでもふたゝ彼女かのぢよ傷所きずしよ——それは羞耻しうち侮辱ぶじよくや、いかりやのろひや
(旧字旧仮名) / 水野仙子(著)