“羞耻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しうち38.5%
しゅうち30.8%
はにか15.4%
おもはゆげ7.7%
はにかみ7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しか彼等かれらは一ぱういうして矛盾むじゆんした羞耻しうちねんせいせられてえるやうな心情しんじやうからひそか果敢はかないひかりしゆとしてむかつてそゝぐのである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
君江のような、生れながらにして女子の羞耻しゅうちと貞操の観念とを欠いている女は、女給の中には彼一人のみでなく、まだ沢山あるにちがいない。
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)
ほしなほり、ほしひめつむり宿やどったら、なんとあらう! ひめほゝうつくしさにはほし羞耻はにかまうぞ、日光にっくわうまへランプのやうに。
発車のベル鳴らす車掌君の顔色さへ羞耻おもはゆげに見ゆめり
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
見てからといふものは私の羞耻はにかみに滿ちた幼い心臟は紅玉ルビイ入の小さな時計でも懷中ふところかくしてゐるやうに何時となく幽かに顫へ初めた。
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)