“はにかみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
含羞52.6%
羞恥31.6%
嬌羞5.3%
5.3%
羞耻5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それを聞くと同時に、四郎の顔から、今までの含羞はにかみや気弱さが、まるで拭ったように消え去った。彼は、くそ落付おちつきに落付いて挨拶をわした。
(新字新仮名) / 海野十三(著)
それから羞恥はにかみに似たような一種妙な情緒があって、女に近寄りたがる彼を、自然の力で、護謨球ゴムだまのように、かえって女からはじき飛ばした。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
また処女に特有な嬌羞はにかみというものをあたりさわりなく軟らげ崩して、安気な心持で彼と向い合うようにさせるすべをまったく知らなかったから。
星座 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
おときは妙にむすめらしくはにかみを含んだ表情をして、心持顏を赤くしながら
大阪の宿 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)
見てからといふものは私の羞耻はにかみに滿ちた幼い心臟は紅玉ルビイ入の小さな時計でも懷中ふところかくしてゐるやうに何時となく幽かに顫へ初めた。
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)