“しゅうち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
羞恥91.0%
羞耻2.4%
周智1.8%
周知1.8%
衆智1.8%
差恥0.6%
驟馳0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ましてぽん引きの長蔵さんなどに対して、神聖なる羞恥しゅうちの血色を見せるなんてもったいない事は、夢にもやる気遣きづかいはありゃしない。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
それを少年は明瞭めいりょうに意識してはいないながら、或る理由の分らない羞耻しゅうちと良心の不安とを感じた。
志太しだ朝日奈あさひなの如きはよい生紙きがみの産地でまた周智しゅうち鍛冶島かじしまなどにも仕事が続きます。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
早い話が、ある貴族的な集会所でオブシーン・ピクチュアの活動写真をやったなんてことは、世間周知しゅうちの事実だが、あれを考えて見給みたまえ。あれなんか、都会の暗黒面の一片鱗へんりんに過ぎないのだよ。
覆面の舞踏者 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
信長は、むむ——とくちをむすんでしまう。気に入らないのだ。しかし、衆智しゅうちは、自分の考えに合致しない。無謀という勝家の説に、ほとんどが、同意見らしい。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この人の差恥しゅうち心の多いところもさすがに貴女きじょであるとうなずかれて、この人を一生風変わりな愛人と思おうとした考えも、いろいろなことに紛れて忘れてしまっていたころ
源氏物語:15 蓬生 (新字新仮名) / 紫式部(著)
イタリアのごときはローマ帝国没落以来群雄鹿を逐い、千兵万馬の驟馳しゅうちするところ万目一手、みなもってその大いに欲するところを逞しゅうせんと欲するものあるがためなり。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)