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羞耻
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しゅうち
ふりがな文庫
“
羞耻
(
しゅうち
)” の例文
君江のような、生れながらにして女子の
羞耻
(
しゅうち
)
と貞操の観念とを欠いている女は、女給の中には彼一人のみでなく、まだ沢山あるにちがいない。
つゆのあとさき
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
それを少年は
明瞭
(
めいりょう
)
に意識してはいないながら、或る理由の分らない
羞耻
(
しゅうち
)
と良心の不安とを感じた。
武州公秘話:01 武州公秘話
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
彼はそれを、貸借に関した
羞耻
(
しゅうち
)
の血潮とのみ解釈した。そこで話をすぐ
他所
(
よそ
)
へ
外
(
そら
)
した。
それから
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
お千代の方では公然
夫
(
おっと
)
の許可を得て心に
疚
(
やま
)
しいところがなくなったのみならず、夫のために働くのだということから
羞耻
(
しゅうち
)
の念が薄らいで、心の
何処
(
どこ
)
かに誇りをも感じる。
ひかげの花
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
羞
常用漢字
中学
部首:⽺
11画
耻
部首:⽿
10画
“羞耻”で始まる語句
羞耻心