“傷寒論”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しやうかんろん50.0%
しょうかんろん50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
資本もとでに初めし醫者家業いしやかげふ傷寒論しやうかんろんよめねどもなりとて衣服いふくおどかし馬鹿にて付る藥までした三寸の匙加減さじかげんでやつて退のいたる御醫者樣もう成ては長棒ながぼうかごよりいのち
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
坊主頭に黄八丈のあはせ、黒縮緬ちりめんの羽織に短かいのを一本きめて、讀めさうもない漢文の傷寒論しやうかんろんふところにし、幇間と仲人を渡世にしてゐる醫者は、その頃の江戸には少なくなかつたのです。
頭寒足熱ずかんそくねつは延命息災の徴と傷寒論しょうかんろんにも出ている通り、濡れ手拭は長寿法において一日も欠くべからざる者である。それでなければ坊主の慣用する手段を試みるがよい。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
坊主頭に黄八丈のあわせ黒縮緬くろちりめんの羽織に短いのを一本きめて、読めそうもない漢文の傷寒論しょうかんろんふところにし、幇間ほうかんと仲人を渡世にしている医者は、その頃の江戸には少なくなかったのです。