“きずしよ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
疵所25.0%
創所25.0%
傷所25.0%
疵處25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
のべければ後藤は否々いや/\其樣に禮を云ふには及ばず夫よりはまづ貴殿の疵所きずしよ手當てあて致されよと申に後藤は某の疵はわづかばかりなりと云ふを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
願ひしかば程なく檢使けんし役人やくにん入來いりきたりて疵所きずしよを改め家内の口書くちがきをとり何ぞ心當りはなきやとたづねの時右彦兵衞が事を委細ゐさいに申立しにぞこれまた町所ちやうところ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
彼をかつせしいかりに任せて、なかば起したりしたいを投倒せば、腰部ようぶ創所きずしよを強くてて、得堪えたへずうめき苦むを、不意なりければ満枝はことまどひて
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
なほかつぬしある身のあやまりて仇名あだなもや立たばなど気遣きづかはるるに就けて、貫一は彼の入来いりくるに会へば、冷き汗の湧出わきいづるとともに、創所きずしよにはかうづき立ちて、唯異ただあやしくもおのれなる者の全くしびらさるるに似たるを
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
やう/\あきらかなかたちとなつて彼女かのぢよきざした不安ふあんは、いやでもおうでもふたゝ彼女かのぢよ傷所きずしよ——それは羞耻しうち侮辱ぶじよくや、いかりやのろひや
(旧字旧仮名) / 水野仙子(著)
大岡殿コレ九郎兵衞娘がからだ疵處きずしよ其外證據はなきやと云るゝに九郎兵衞は然樣で御座ると云ば大岡殿しかと左樣かとねん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)