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疵所
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きずしよ
申
述ければ後藤は
否々其樣に禮を云ふには及ばず夫よりは
先貴殿の
疵所の
手當致されよと申に後藤は某の疵は
僅かばかりなりと云ふを
願ひしかば程なく
檢使の
役人入來りて
疵所を改め家内の
口書をとり何ぞ心當りはなきやと
尋ねの時右彦兵衞が事を
委細に申立しにぞ
是又町所を
偖又雲助共は再び一所に
集合己れは
脛を拂はれ
汝は腰を打れたりと皆々
疵所を
摩り又は
手拭など
裂て卷くもあり是では渡世が六ヶ敷と
詢言々々八九人の雲助共怪我を