“謬”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あやま75.4%
あやまり13.1%
あや3.3%
あやまち1.6%
あやまつ1.6%
にべ1.6%
びょう1.6%
アヤマ1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
封建思想のあやまれることを科学的に説破したのは、実に医者の知識であった。従って当時の人傑は皆相当に科学的知識を有していたのである。
ただ不幸にして我が国においては今日なおこの種の信者を少なからず見るのであるが、しかしこの説のあやまりなる事は深く論ずるの必要はなかろう。
大小の区別のつく、軽重けいちょうの等差を知る、好悪こうおの判然する、善悪の分界をみ込んだ、賢愚、真偽、正邪の批判をあやまらざる大丈夫が出来上がるのが目的である。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「君子のあやまちは天下万民これを見る。よくぞ紋めの膝で諌言かんげんいたしてくれた。綱吉、礼をいうぞ」
あやまつてここに横へたりしがごとし。
松浦あがた (新字旧仮名) / 蒲原有明(著)
にべなく言ひ捨て立んとするに周章あわてし十兵衞、ではござりませうなれど、と半分いふ間なく、五月蠅、喧しいと打消され
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
其法は夜中を以て両炬りょうきょもやし、人の形状気色きしょくて、参するに生年月日げつじつを以てするに、百に一びょう無く、元末より既に名を天下にせたり。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
唯集合的概念のアヤマらざる、最も適切に、巧妙に、また最も全過程を包括した、最近の意味におけるものを採るので、単に言語の意味を説くのみに止めず、今後この定められたる意味を以て
和歌批判の範疇 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)