“錯誤”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さくご72.0%
あやまり20.0%
あやまち4.0%
まちがい4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし、事態の中核に身を置いて、真に、秀吉を、時代の推移を直視していた一部の人々にだけは、もちろんそんな錯誤さくごはなかった。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
去年の秋、渠が初めて此釧路に來たのは、恰度竹の浦丸といふ汽船が、どうした錯誤あやまりからか港内に碇泊した儘沈沒した時で、二本の檣だけが波の上に現はれて居た。
病院の窓 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
しかし、今はどうかというに、私も年齢よわいを加えている。そして、様々のことから、心の目を、少しずつ開かれ風流や趣味に逃げて、そこから判断したことの錯誤あやまちをさとるようになった。
樋口一葉 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
『はてさて、めうだぞ、あれはぱり滊船きせんだわい、してると今月こんげつ航海表かうかいへう錯誤まちがいがあつたのかしらん。』とひつゝ、あほいで星影ほしかげあは大空おほぞらながめたが