“重傷”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いたで28.6%
おもで28.6%
ふかで28.6%
じゅうしょう7.1%
おもきず7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
戸をひしめかして、男は打ちたおれぬ。あけに染みたるわが手を見つつ、重傷いたでうめく声を聞ける白糸は、戸口に立ちすくみて、わなわなとふるいぬ。
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
足利の城戸では、わが家の郎党五名が斬られ、六名は重傷おもでを負うた。——しかも、手をくだした中には、高氏の弟直義もいたとのこと。
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ロミオ 領主りゃうしゅには近親きんしんたる信友しんいうのマーキューシオーが俺故おれゆゑあのやうな重傷ふかでひ、おれはまたたゞ時程ときほど縁者えんじゃとなったあのチッバルトゆゑ汚名をめいけた。
「それはぼくらもきかない、だからといって安心はできない、重傷じゅうしょうのラマが、遠いところからにげてきたとは思えないからね」
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
その重傷おもきずに世界を泣かしめて。
(新字旧仮名) / 石川啄木(著)