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重傷
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いたで
ふりがな文庫
“
重傷
(
いたで
)” の例文
戸を
犇
(
ひしめ
)
かして、男は打ち
僵
(
たお
)
れぬ。
朱
(
あけ
)
に染みたるわが手を見つつ、
重傷
(
いたで
)
に
唸
(
うめ
)
く声を聞ける白糸は、戸口に立ち
竦
(
すく
)
みて、わなわなと
顫
(
ふる
)
いぬ。
義血侠血
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
その
歩々
(
ほほ
)
に
委
(
おと
)
せし血は
苧環
(
をだまき
)
の糸を曳きたるやうに長く
連
(
つらな
)
りて、畳より縁に、縁より庭に、庭より外に
何処
(
いづこ
)
まで、彼は
重傷
(
いたで
)
を負ひて行くならん。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
わが身二の
重傷
(
いたで
)
のために碎けしとき、われは泣きつゝ、かのよろこびて罪を赦したまふものにかへれり 一一八—一二〇
神曲:02 浄火
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
それはキリストの心に
重傷
(
いたで
)
を負わせる者だからである。——ここに磨臼と言われたものは、女が手でひく小さい磨臼ではなく、
驢馬
(
ろば
)
にひかせる大きな磨臼です。
イエス伝:マルコ伝による
(新字新仮名)
/
矢内原忠雄
(著)
“重傷”の意味
《名詞》
重 傷(じゅうしょう、おもで)
命に別状のない程度の大怪我。
(出典:Wiktionary)
重
常用漢字
小3
部首:⾥
9画
傷
常用漢字
小6
部首:⼈
13画
“重傷”で始まる語句
重傷者