“がすり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
73.3%
飛白26.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
手拭てぬぐいをあねさんかぶりに、久留米がすりの着物のすそから赤いゆもじの端を垂らしている若いお主婦さんや、齢頃の娘たちは、笑いをおさえるのが苦しくて
南方郵信 (新字新仮名) / 中村地平(著)
その時私は細かい十の字がすりついの大島のあわせ(これは友人の借り着であつた)に、お召の夏袴を穿いてゐた。
青春物語:02 青春物語 (新字旧仮名) / 谷崎潤一郎(著)
今日こんにち身装なりこしらえがくすんでも居ず華美はででも無い様子、ちょっと適当のなりに拵え、旧九月四日の事でございましたが、南部なんぶあい万筋まんすじの下へ、琉球りゅうきゅうの変り飛白がすり下著したぎ
松と藤芸妓の替紋 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
薩摩の蚊飛白がすり、紺献上の五分づまりの帯、透綾すきやの羽織、扇子と煙草入れを腰へ差し、白木しらきののめりの下駄を履き、白鞣しろなめしの鼻緒に、十三本柾が通っている。桐は越後ではなく会津でございます。
噺家の着物 (新字新仮名) / 三遊亭金馬(著)