噺家の着物はなしかのきもの
咄家の着物とあらたまっていうほどのこともないが、落語のなかにでてくる人物の着物をお客に説明するにも、咄家自身のなりがわるいといいにくいことがある。 たとえば、『夢金』で、 雪のなか舟宿へくる侍と娘“黒羽二重の五ツ所紋付”、黒がやけて羊羹色に …