“後連”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あとれん66.7%
あと33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
羽織を高座で脱いでおいて咄をしている、後連あとれん(自分のあとに上る人)がくると、前座がこの羽織を引っこめる。あとのきた合図である。定連は羽織が引けたから、あとがきたなとわかる。
噺家の着物 (新字新仮名) / 三遊亭金馬(著)
別世界は別世界相応の話柄はなしの種も尽きぬものか、朋輩ほうばい悪評わるくちが手始めで、内所の後評かげぐち廓内くるわの評判、検査場で見た他楼よその花魁の美醜よしあし、検査医の男振りまで評し尽して、後連あとれんとさし代われば
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
後連あとがもうやって来て、そばへ寄って来たが、それは中産階級らしい一組の母と娘で、健康そのもののようなたくましい肉体をもった十六七の娘は、無造作な洋装で、買物のボール箱をもっていた。
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)