“悪評”のいろいろな読み方と例文
旧字:惡評
読み方割合
あくひょう50.0%
わるくち50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小文治こぶんじの耳にも、こんな悪評あくひょうが、チラチラ耳に入らぬでもなかった。けれど、かれは黙笑もくしょうしている。うすらわらいすると、そのほおには、ちいさなくぼができて、愛らしい若者だった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
別世界は別世界相応の話柄はなしの種も尽きぬものか、朋輩ほうばい悪評わるくちが手始めで、内所の後評かげぐち廓内くるわの評判、検査場で見た他楼よその花魁の美醜よしあし、検査医の男振りまで評し尽して、後連あとれんとさし代われば
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)