悪評あくひょう)” の例文
旧字:惡評
小文治こぶんじの耳にも、こんな悪評あくひょうが、チラチラ耳に入らぬでもなかった。けれど、かれは黙笑もくしょうしている。うすらわらいすると、そのほおには、ちいさなくぼができて、愛らしい若者だった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)