“さっしょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
殺傷80.0%
擦傷20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それを見ると、げまわっていた徳川家とくがわけの者たちが、またはえのようにあつまって神官しんかんを取りまき、忍剣をわたせ、殺傷さっしょう罪人ざいにんを徳川へわたせと喧騒けんそうした。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ただ砲弾だけが正確に炸裂さくれつし人員を殺傷さっしょうした。部隊はたちまちにして大混乱を起した。花田軍医中尉はその中にいた。
日の果て (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
取除いて行きましたが……御覧なさい……その蒼黒い少女の皮膚の背中から胸へ、胸から股へと、縦横にタタキ付けられている大小長短色々の疵痕きずあとを……殴打、烙傷らくしょう擦傷さっしょうの痕跡を……それらの褐色
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)