擦疵すりきず)” の例文
さるほどに愛吉はなまずの伝六一輩に突転ばされて、身体五六ヶ所に擦疵すりきず、打たれ疵など、殊に斬られも破られもしないが、背中の疼痛いたみが容易でない。
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)