“擦剥”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すりむ81.3%
すりむき12.5%
すりむい6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「おゝ、ひざ擦剥すりむけました、薬をつけて上げませう。」と左手ゆんでにはうして用意をしたらう、既にかおりの高いのを持つて居た。
処方秘箋 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
◎無惨の死骸 昨朝六時頃築地三丁目の川中にて発見したる年の頃三十四五歳と見受けらるゝ男の死骸は何者の所為しわざにや総身に数多あまたの創傷、数多の擦剥すりむき
無惨 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
背中から腰へ掛け紫色に叩かれた痕や擦剥すりむいた傷の有るのは梯子段の所為せい、頭の凹込は丸い物の仕業、決して殺した支那人が自分の手で斯う無惨な事をしたのではありません、何うです
無惨 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)