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擦抜
ふりがな文庫
“擦抜”の読み方と例文
旧字:
擦拔
読み方
割合
すりぬ
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すりぬ
(逆引き)
親らしい男は馬を
牽
(
ひ
)
いて、其小供の群に声を掛けて通り、姉らしい若い女は細帯を巻付けた
儘
(
まゝ
)
で、いそ/\と二人の側を影のやうに
擦抜
(
すりぬ
)
けた。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
と
花売
(
はなうり
)
は、
袂
(
たもと
)
に
留
(
と
)
めた
花片
(
はなびら
)
を
惜
(
おし
)
やはらはら、
袖
(
そで
)
を胸に引合せ、身を細くして、高坂の体を横に
擦抜
(
すりぬ
)
けたその片足も
葎
(
むぐら
)
の中、路はさばかり狭いのである。
薬草取
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
偶
(
たま
)
に礼をする者があつても、行違ふ時はこそこそと
擦抜
(
すりぬ
)
けるやうにして行つた。
道
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
擦抜(すりぬ)の例文をもっと
(3作品)
見る
擦
常用漢字
中学
部首:⼿
17画
抜
常用漢字
中学
部首:⼿
7画
“擦”で始まる語句
擦
擦違
擦剥
擦付
擦傷
擦合
擦寄
擦過傷
擦硝子
擦切
“擦抜”のふりがなが多い著者
島崎藤村
石川啄木
泉鏡花