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すりぬ
ふりがな文庫
“すりぬ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句
割合
摺抜
52.9%
擦抜
17.6%
摩脱
11.8%
摺拔
5.9%
摺脱
5.9%
擦拔
5.9%
▼ 他 3 件を表示
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
摺抜
(逆引き)
透かさぬ
早業
(
はやわざ
)
、
頭
(
ず
)
を
倒
(
さかさ
)
に、地には着かぬ、が、
無慚
(
むざん
)
な老体、
蹌踉
(
よろよろ
)
となって倒れる背を、側の向うの電信柱にはたとつける、と
摺抜
(
すりぬ
)
けに支えもあえず、ぼったら焼の
鍋
(
なべ
)
を敷いた
白金之絵図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
すりぬ(摺抜)の例文をもっと
(9作品)
見る
擦抜
(逆引き)
と
花売
(
はなうり
)
は、
袂
(
たもと
)
に
留
(
と
)
めた
花片
(
はなびら
)
を
惜
(
おし
)
やはらはら、
袖
(
そで
)
を胸に引合せ、身を細くして、高坂の体を横に
擦抜
(
すりぬ
)
けたその片足も
葎
(
むぐら
)
の中、路はさばかり狭いのである。
薬草取
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
すりぬ(擦抜)の例文をもっと
(3作品)
見る
摩脱
(逆引き)
圭一郎は抑へられてゐた
壓石
(
おもし
)
から
摩脱
(
すりぬ
)
けられたやうな、活き返つた喜びを感じた。
崖の下
(旧字旧仮名)
/
嘉村礒多
(著)
すりぬ(摩脱)の例文をもっと
(2作品)
見る
▼ すべて表示
摺拔
(逆引き)
あれ、
摺拔
(
すりぬ
)
けようと
身
(
み
)
を
踠
(
もが
)
きます
時
(
とき
)
、
扉
(
とびら
)
を
開
(
あ
)
けて、
醫師
(
いしや
)
が
顏
(
かほ
)
を
出
(
だ
)
しました。
何
(
なに
)
をじたばたする、
其
(
そ
)
のお
仙人
(
せんにん
)
と
汝
(
きさま
)
は
行
(
ゆ
)
くのだ、と
睨付
(
にらみつ
)
けて
申
(
まを
)
すのです。
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
すりぬ(摺拔)の例文をもっと
(1作品)
見る
摺脱
(逆引き)
何とかして一日も早く接近したいが、
如何
(
どう
)
も顔を合せると、物が言えなくなる。昼間廊下で行逢った時など、女は小腰を
屈
(
かが
)
めて会釈するような、せんような、曖昧な態度で
摺脱
(
すりぬ
)
けて行く。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
すりぬ(摺脱)の例文をもっと
(1作品)
見る
擦拔
(逆引き)
尤
(
もつと
)
も
其
(
それ
)
までにも、
小當
(
こあた
)
りに
當
(
あた
)
ることは、
板屋
(
いたや
)
を
走
(
はし
)
る
團栗
(
どんぐり
)
に
異
(
こと
)
ならずで、
蜘蛛
(
くも
)
の
巣
(
す
)
の
如
(
ごと
)
く
袖褄
(
そでつま
)
を
引
(
ひ
)
いて
居
(
ゐ
)
たのを、
柳
(
やなぎ
)
に
風
(
かぜ
)
と
受
(
う
)
けつ
流
(
なが
)
しつ、
擦拔
(
すりぬ
)
ける
身
(
み
)
も
痩
(
や
)
せて
居
(
ゐ
)
た
處
(
ところ
)
、
義理
(
ぎり
)
ある
弟
(
おとうと
)
、
内氣
(
うちき
)
の
女
(
をんな
)
。
一席話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
すりぬ(擦拔)の例文をもっと
(1作品)
見る