“小當”の読み方と例文
新字:小当
読み方割合
こあた100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、はずんで下(お)りて一淀(ひとよど)みして𢌞(まは)る處(ところ)から、少(すこ)し勢(いきほひ)が鈍(にぶ)くなる。知(し)らずや、仲町(なかちやう)で車夫(わかいしゆ)が、小當(こあた)りに當(あた)るのである。「澄(す)まねえがね、旦那(だんな)。」甚(はなはだ)しきは楫(かぢ)を留(と)める。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
尤(もつと)も其(それ)までにも、小當(こあた)りに當(あた)ることは、板屋(いたや)を走(はし)る團栗(どんぐり)に異(こと)ならずで、蜘蛛(くも)の巣(す)の如(ごと)く袖褄(そでつま)を引(ひ)いて居(ゐ)たのを、柳(やなぎ)に風(かぜ)と受(う)けつ流(なが)しつ、擦拔(すりぬ)ける身(み)も痩(や)せて居(ゐ)た處(ところ)、義理(ぎり)ある弟(おとうと)、内氣(うちき)の女(をんな)。
一席話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
三番叟(さんばそう)の吸(すひ)もので、熱燗(あつかん)と洒落(しやれ)のめすと、罰(ばつ)は覿面(てきめん)、反返(そりかへ)つた可恐(おそろ)しさに、恆規(おきて)に從(したが)ひ一夜(いちや)不眠(ふみん)の立待(たちまち)して、お詫(わび)を申(まを)す處(ところ)へ、宵(よひ)に小當(こあた)りに當(あた)つて置(お)いた、仇(あだ)な年増(としま)がからかひに來(く)る條(くだり)である。
大阪まで (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)