“すりむ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
擦剥56.5%
摺剥43.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
銀杏髷いちょうまげがグシャグシャになって、横頬を無残に擦剥すりむいていたが、ジッと唇を噛んで、眼を閉じて、横を向いていた。
骸骨の黒穂 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
こうなると人間に眼のあったのは全く余り有り難くありませんね、盲目めくらの方がよほど重宝ちょうほうです、アッハハハハ。わたくしも大分小さな樹の枝で擦剥すりむきずをこしらえましたよ。アッハハハハ。
観画談 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
仕方が無いから直吉を指ヶ谷町の親分のところへやり、直ぐ來てもらつて、私も手傳つて死骸をおろしましたが、その時こんな摺剥すりむきを拵へてしまひました。
大勢おほぜいつてたかつておれを三つも四つものめしアがつて、揚句あげくのはてに突飛つきとばされたが、悪いところに石があつたので、ひざ摺剥すりむいて血が大層たいそう出るからのう……。