“でんくわう”の漢字の書き方と例文
語句割合
電光100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
此時このとき艦頭かんとうてる武村兵曹たけむらへいそうは、右鬢うびん微傷びしやうけて、ながるゝ血汐ちしほ兩眼りようがんるを、こぶしはらつて、キツと見渡みわたうみおも電光でんくわうごとちかづききたつた海底戰鬪艇かいていせんとうてい
チッバルトは其儘そのまゝたん逃去にげさりましたが、やがてまたってかへすを、いま復讐ふくしうねん滿ちたるロミオがるよりも、電光でんくわうごとってかゝり、引分ひきわけまするひまさへもござらぬうちに
僥倖さいはひらいこえなかつた。可恐おそろ夕立雲ゆふだちぐもは、くるまくにつれて、たうげをむかうさがりに白刃しらはきたかへした電光でんくわうとともにふもとくづれてはしつたが、たそがれの大良だいら茶屋ちやや蚊柱かばしらすさまじかつた。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ながら海上海底かいじやうかいてい光景くわうけい觀測くわんそくすることべく、自動照凖器じどうせうじゆんきをもつて潮流てうりう速力そくりよくり、波動はどう方向ほうかうさだめ、海戰かいせんすではじまらは、てい逆浪げきらう怒濤どたうそこ電光でんくわうごとはしる、そのあひだつて
わが艦長松島海軍大佐かんちやうまつしまかいぐんたいさは、一令いちれいはつして滿艦まんかん電光でんくわうかゞやかした。