“いなびかり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
電光43.6%
稲光25.5%
20.0%
雷光10.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と激したさまで、行燈あんどんを離れて、横ざまに幕の出入口に寄った。流るるような舞台の姿は、斜めに電光いなびかりさっと送られた。……
陽炎座 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「僕は文句なしで無条件でやります。やあ、大群集がわれわれに迫って来ますよ、マネット嬢ミス・マネット。そして僕には彼等が見えます、——あの稲光いなびかりで。」
けれど、あめは、容易よういにやみそうもなく、あおいなびかりひかりは、のまわりをうようにひらめき、すぐあたまうえでは、いまにもちそうにかみなりったのです。
酒屋のワン公 (新字新仮名) / 小川未明(著)
赤城の方から雷鳴かみなりがゴロ/\雷光いなびかりがピカ/\その降る中へ手拭でスットコかむりをした奧木茂之助は、裏と表の目釘を湿しめして、のぼせ上って人を殺そうと思うので眼もくらんでる。
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)