“峠”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とうげ71.7%
たうげ15.2%
タワ3.0%
たふげ2.0%
たわ2.0%
ひょう1.0%
たお1.0%
たを1.0%
とう1.0%
びょう1.0%
パッス1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「あのへいくときには、なんでもたかやまのぼるそうです。どうか、そのとうげのところでっていてください。」と、おんなはいいました。
ちょうと三つの石 (新字新仮名) / 小川未明(著)
昨日きのふ碓氷うすひ汽車きしやりて、たうげ權現樣ごんげんさままうでたとき、さしかゝりでくるまりて、あとを案内あんないつた車夫しやふに、さびしい上坂のぼりざかかれたづねた。
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
その節、山のタワの塚で起つた不思議は、噂になつて、この貴人ウマビト一家の者にも、知れ渡つて居た。あらぬ者の魂を呼び出して、郎女樣におつけ申しあげたに違ひない。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
「いゝなあ、この山毛欅ぶなぽんが、こゝでみづうみさゝへるはしらだ。」そこへ画架ぐわかてた——そのとき、このたふげみちびいて、羽織袴はおりはかまで、さかかると股立もゝだちつた観湖楼くわんころう和井内わゐないホテルの御主人ごしゆじん
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
その節、山のたわの塚であつた不思議は、噂になつて、この貴人うまびとの一家の者にも知れ渡つて居た。あらぬ者の魂を呼び出して郎女様におつけ申しあげたに違ひない。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
上総山武郡源村大字極楽寺字ひょうこし
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
(ハ)峠方たおかた・谷方 安芸あき高田郡郷野ごうの村大字桂字峠桂及び谷桂、たおは山のくますなわち入り込んだ部分で、さらに山路の義に移っているが、ここでは単に山の上というばかりの意味である。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
物駭ものおどろき悲しかるらし山のたを嶮峻にして鹿走り
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
峠と書いてタワ又はタヲと読ませているものが中国には可なり多く、四国には滑峠なめつとうてんとうの如くトウと読ませているものさえある。
(新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
下総印旛いんば郡永治村大字浦幡新田字榎びょう
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
この冬通ったサンゴタールのアンデルマットからフルカパッス、又は、右に折れて北へ北へと下ってゆけば、「ウィルヘルム・テル」のアルトドルフ Altdorf から、ルツェルンの湖畔
スウィス日記 (新字新仮名) / 辻村伊助(著)