“画架”のいろいろな読み方と例文
旧字:畫架
読み方割合
がか77.8%
ぐわか11.1%
イーゼル11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
渡しを渡った向岸むこうぎし茶店ちゃみせそばにはこの頃毎日のように街の中心から私をたずねて来る途中、画架がかを立てて少時しばらく河岸かしの写生をしている画学生がいる。
桃のある風景 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
「いゝなあ、この山毛欅ぶなぽんが、こゝでみづうみさゝへるはしらだ。」そこへ画架ぐわかてた——そのとき、このたふげみちびいて、羽織袴はおりはかまで、さかかると股立もゝだちつた観湖楼くわんころう和井内わゐないホテルの御主人ごしゆじん
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
小型の画架イーゼルに殆ど仕上った一枚の小さな画布カンバスが仕掛けてあり、調色板パレットは乱雑に投げ出されて油壺のリンシード・オイルは床の上にこぼれ、多分倒れながら亜太郎がその油を踏み滑ったものであろう
闖入者 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)