“調色板”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
パレット50.0%
パレツト50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小型の画架イーゼルに殆ど仕上った一枚の小さな画布カンバスが仕掛けてあり、調色板パレットは乱雑に投げ出されて油壺のリンシード・オイルは床の上にこぼれ、多分倒れながら亜太郎がその油を踏み滑ったものであろう
闖入者 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
で、吃驚びっくりした川口は、思わずよろよろと立上った途端に、左手に持ったままの調色板パレットの油壺からこぼれ落ちた油を、うっかり踏み滑って、後にあった絵具箱へ、後頭部をいやと云う程打ちつけたのです。
闖入者 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
ゑがかれつゝある人の肖像は、此彩色いろどりみだあひだにある。ゑがかれつゝある人は、突き当りの正面に団扇をかざして立つた。ゑがく男は丸いをぐるりとかへして、調色板パレツトつた儘、三四郎に向つた。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)