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和井内
あと四
人は
本道を
休茶屋へ
着くと、
和井内の
主人は
股立を
解いて、
別れを
告げたのであつた。
岩魚の
大を三
匹食つて
咽喉を
渇かすやうな
尋常なのではない。
和井内自慢のカバチエツポの
肥つた
処を、
二尾塩焼きでぺろりと
平げて、あとをお
茶漬さら/\で
小楊子を
使ふ。……
「いゝなあ、この
山毛欅一
本が、こゝで
湖を
支へる
柱だ。」そこへ
画架を
立てた——その
時、この
峠を
導いて、
羽織袴で、
阪へ
掛かると
股立を
取つた
観湖楼、
和井内ホテルの
御主人が