“簗”の読み方と例文
読み方割合
やな100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鈎に掛かる鮎はいなかったが、やなに落ちる鮎はいた。簗に落ちる鮎を手にしてみたところ、陽気のためかまだ肌の艶が若々しかった。
姫柚子の讃 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
やなから嘉助が、大分でえぶひらべを上げて来たちう話だ。いろんなものを、貰うとるけん、おかのにいうて、土産に持ってかんけえ?」
仁王門 (新字新仮名) / 橘外男(著)
二時間ばかりかかって、やなを張り終えると、ずっと川上から流れの中へ入って、真剣な顔つきをしながら、そろそろと魚を追いおろしにかかった。
キャラコさん:04 女の手 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)