“縅”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おどし60.0%
おど37.1%
をどし2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼のよろい具足は、お抱えの明珍みょうちんに図案させ、おどしから彫金のかな具一ツまで、粋をらしめたものである。それをいま彼は着ていた。
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
具足は、馬の皮の裏をわざと表につかって、それへうるしをかけた物であるから、粒漆つぶうるし粗目あらめに出て、渋い好みであった。それを浅黄色の木綿糸でおどしたのを着ていた。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さつと、吹添ふきそ蒼水あをみづかぜれて、ながれうへへそれたのは、はなをどしよろひ冥界めいかい軍兵ぐんぴやうが、ツと射出いだまぼろしぶやうで、かはなかばで、しろえる。
月夜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)