“黒縅”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くろおど50.0%
くろおどし50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
声があったかと思うまに、黒縅くろおどしに黒鉄くろがね鉢兜はちかぶとぶかにかぶった偉丈夫を見た。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
黒縅くろおどしの御一領は、昨日仕上り、龍泉の方へ届け申し上げておきましたが」
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、黒縅くろおどしよろいに身をかためた一将が、にやにや笑いながら士卒の中から出て来た。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一ときわ高く黒縅くろおどしの岩石を空に抜き出で、御幣岳は最も近く峰頭を尖らせ、南の穂高は残りの雪がべったりと白く、北東へ向けては岳川岳の大障壁が出て、梓川の谷間へどっしりと重たく
谷より峰へ峰より谷へ (新字新仮名) / 小島烏水(著)