“やな”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
29.2%
16.9%
家鳴15.4%
家並9.2%
屋鳴9.2%
9.2%
3.1%
魚梁3.1%
八名1.5%
家内1.5%
(他:1)1.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これを落ち鮎、さば鮎、芋殻いもがら鮎などといって、奥山から渓水と共に流れきたった落葉と共に、やなへ落ち込むのである。
季節の味 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
太子町の上流に掛かったやな小屋に幾日か過ごして我が釣った鮎をくずの葉の火土ほど焼きにして食べた味は、永久に忘れまい。
水の遍路 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
したがってここの空気は、しずたけやな合戦かっせん緊張きんちょうぶりとすこしもかわっていないのである。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
なか河内かはちやなけようとした冒險ばうけんに、教授けうじゆ二人ふたり某中學生それのちうがくせいが十五にん
雪霊続記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
家鳴やなりのあとは一そう陰森いんしんとして、宏大な殿中は、それっきりミシリともしなかったが——やがて何事だろう?
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「よいこらさあ、それからラムが一罎ひとびんと」で家が家鳴やなりするのを、私はたびたび聞いたことがある。
Or ——発狂した悪魔詩人が、きまって毎夜の夢にさまよう家並やなみ、それがこのハルビンである。
踊る地平線:01 踊る地平線 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
それはこの学校を何よりも美しく見せ、此町のあらゆる家並やなみをべてゐる中心であつた。
父の死 (新字旧仮名) / 久米正雄(著)
こんなあいだも明朝の出陣支度に沸く武者声やら物音は、まるで屋鳴やなりのようなとどろきだった。
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
——あとは一時にすさまじい屋鳴やなりとおめき。ふすま障子の狼藉ろうぜきはもとよりのこと、旅芸人の仮の家だけに、家財器具のなかっただけが幸せです。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それをやなで取れるだけ取つて、暁にならぬうちに家に帰つて知らんふりしてゐるのである。
念珠集 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
押手ゆのてやなのくづれあゆさみだれちて、
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
台湾大甲渓の山女魚は、先年大島正満博士が原住民と共にもりやなあさり、鮭科の魚の分布に関して学問上の報告を出したので有名である。
雪代山女魚 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
以前だと、今頃から冬へかけてよくやなを仕掛けたものです。面白いのは俵筌というやつで、竹で差渡し三尺長さ二間位の大籠を作って、これに薦を巻いて中には板とか笹ッ葉とか藁とか蕎麦がらとかを入れて伏せるのですが、鮒、鯰、大蝦、雑魚などが四五斗も捕れたもんです。
渡良瀬川 (新字新仮名) / 大鹿卓(著)
近い岸より、遠い山脈が襞目ひだめ碧落へきらくにくつきり刻み出してゐた。ところどころで落鮎おちあゆふさ魚梁やなされる水音が白く聞える。
(新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
私は見た、沼かとまがふ巨大な魚梁やなが沸き返るのを
愛知県八名やな郡石巻村
日本の伝説 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
長唄の孝次郎かうじらう、勝四郎、常磐津ときはづ和佐わさ、清元の家内やな舞踊をどり鹿島かしま恵津子——どれを見ても、格別名人らしい顔触でないのが愛嬌である。
その概略は、川上川下に住む二人の爺が川にやなを掛けると、上の爺の筬に小犬、下の爺のに魚多く入る。