“やなり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
家鳴90.9%
屋鳴9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鍋焼饂飩うどん江戸児えどっこでない、多くは信州の山男と聞く。……鹿児島の猛者もさが羅宇の嵌替すげかえは無い図でない。しかも着ていたのが巡査の古服、——家鳴やなり震動大笑おおわらい
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
言いも終らぬ時に、轟然ごうぜんたる響きと共にこの一室が、裂けて飛んだかと思われる家鳴やなり震動です。
大菩薩峠:20 禹門三級の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
両個ふたりは心も消入らんとする時、にはか屋鳴やなり震動しんどうして、百雷一処にちたる響に、男はたふれ、女は叫びて、前後不覚の夢かうつつの人影は、たちまあらはれて燈火ともしびの前に在り。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)