“屋鳴”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やな87.5%
やなり12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あとは一時にすさまじい屋鳴やなりとおめき。ふすま障子の狼藉ろうぜきはもとよりのこと、旅芸人の仮の家だけに、家財器具のなかっただけが幸せです。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一瞬の屋鳴やなりがやむと、はや主人のは縄付きとされ、家じゅう大乱脈の中を、深夜、管領庁かんりょうちょうへと引ッ立てられて行った。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
両個ふたりは心も消入らんとする時、にはか屋鳴やなり震動しんどうして、百雷一処にちたる響に、男はたふれ、女は叫びて、前後不覚の夢かうつつの人影は、たちまあらはれて燈火ともしびの前に在り。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)