“震動”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しんどう75.0%
ふる7.1%
ふるえ3.6%
ふるひ3.6%
みぶるひ3.6%
ゆるぎ3.6%
ショック3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
統計とうけいによれば、餘震よしんのときの震動しんどうおほいさは、最初さいしよ大地震だいぢしんのものに比較ひかくして、その三分さんぶんいちといふほどのものが、最大さいだい記録きろくである。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
軈て其音が波うつやうに、次第に拡つて、遠くなつて、しまひに霙の空に消えて行く頃、更に第三の音が震動ふるへるやうに起る——第四——第五。あゝ庄馬鹿は今あの鐘楼に上つて撞き鳴らすのであらう。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
石段を上って来て、火事見舞を言いに寄るものもあった。正太は心の震動ふるえおさえかねるという風で
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
我等はかの歌を最初に聞ける牧者のごとく、あやしみとゞまりて動かず、震動ふるひ止み歌終るにおよびて 一三九—一四一
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
しまひにはあの『ざまあ見やがれ』の一言を思出すと、慄然ぞつとするつめた震動みぶるひ頸窩ぼんのくぼから背骨の髄へかけて流れ下るやうに感ぜられる。今は他事ひとごととも思はれない。あゝ、丁度それは自分の運命だ。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
しかしてたとへば巧みに琵琶をかなづる者が、いと震動ゆるぎを、巧みに歌ふ者とあはせて、歌に興を添ふるごとく 一四二—一四四
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
が、その瞬間の震動ショックは、決して激しいものではなかった。大部分の人は、知らずに眠っていた。眼を覚ました連中は、ドレッシング・ガウンを引っ掛けて甲板へ出て見た。船は停まっている。
運命のSOS (新字新仮名) / 牧逸馬(著)