“ふるひ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:フルヒ
語句割合
50.0%
12.5%
12.5%
古日6.3%
古参6.3%
震動6.3%
6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ところで、元来このわしの記憶といふやつが、何ともはやお話にならぬ代物で、聞いたも聞かぬもとんとひとつでな。いはば、まるでふるひの中へ水をつぎこんだのと変りがないのぢや。
雪国にてふるひおそるゝ物は、冬の○雪吹ふゞき○ホウラ、春の雪頽なだれなり。此奇状きじやう奇事きじすでに初編にもいへり、されど一奇談いつきだんを聞たるゆゑこゝにしるして暖国だんこく話柄はなしのたねとす。
つが言葉ことばふるひ
全都覚醒賦 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
古日ふるひを恋ふる歌」(巻五・九〇四)にも、「世の人の貴み願ふ、七種ななくさの宝も我は、なにせむに、我がなかの生れいでたる、白玉の吾が子古日ふるひは」
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
男子をのこ名は古日ふるひを恋ふる歌」の短歌である。左注に此歌の作者が不明だが、歌柄から見て憶良だろうと云って居る。古日ふるひという童子の死んだ時弔った歌であろう。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
年配の男は権と同じ工場の古参ふるひ職工だ
都会と田園 (新字旧仮名) / 野口雨情(著)
我等はかの歌を最初に聞ける牧者のごとく、あやしみとゞまりて動かず、震動ふるひ止み歌終るにおよびて 一三九—一四一
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
あなや、またぎやくはてふるひして
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)