“古日”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふるひ50.0%
フルヒ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
古日ふるひを恋ふる歌」(巻五・九〇四)にも、「世の人の貴み願ふ、七種ななくさの宝も我は、なにせむに、我がなかの生れいでたる、白玉の吾が子古日ふるひは」
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
男子をのこ名は古日ふるひを恋ふる歌」の短歌である。左注に此歌の作者が不明だが、歌柄から見て憶良だろうと云って居る。古日ふるひという童子の死んだ時弔った歌であろう。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
同じ憶良の同じ理論の長歌では、「世の人の尊み慕ふ七クサの宝も、我波ワレハ何為、わが中の産れ出でたる白珠のわが子古日フルヒは、……」「なにせむ」と訓めさうな処だが、訣らない。
副詞表情の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)