“ふるわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
33.3%
33.3%
33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その後から新製の装甲車が試射慾ししゃよくに触角をふるわせながら辷って来た。
上海 (新字新仮名) / 横光利一(著)
お種は激しく身体をふるわせた。父が吟じたという古歌——それはやがて彼女の遣瀬やるせない心であるかのように、殊に力を入れて吟じて聞かせた。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
夜の箱根の緑のやみを、明るい頭光ヘッドライトを照しながら、電車は静かな山腹の空気をふるわして、轟々ごうごうと走りつゞけたかと思うと直ぐ終点の強羅に着いていた。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)