“わなな”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
46.0%
36.0%
10.0%
震慄4.0%
戦慄2.0%
震憟2.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今朝も彼は朝飯のとき、奥での夫婦の争いを、蒲団ふとんのなかで聴いていながら、臆病な神経をわななかせていた。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
ひたわななきにわななく、猟夫の手に庖丁を渡して、「えい、それ。」媼が、女の両脚を餅のように下へ引くとな、腹が
神鷺之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
主計頭が、調書をそれへさし出すと、老人は、わななく手に取り上げて、それを、最初の第一項から、血走ッた眼で読み始めた。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その指先も、そのあかい数珠も、かすかにわなないているので、武蔵はこの尼さんがなにをそんなに恐怖しているのかを怪しんだ。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
神経しんけい知覚ちかくとはいたましきほどわななけども、ちからなきほねなしよ。
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
ともすれば、嗚咽おえつと変りそうなわななき声を、実平はいて、励ましながら、言葉をつづけた。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
うち向ふ暗き葉柳はやなぎ震慄わななきつ、さは震慄わななきつ、
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
鏡に映つた兒どもの、つらには凄いほど眞白まつしろ白粉おしろひつてあつた、まつげのみ黒くパツチリとひらいたふたつの眼の底から恐怖おそれすくんだ瞳が生眞面目きまじめ震慄わなないてゐた。
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
今病人に指さされし時、くだんの男はあおくなりて恐しげに戦慄わななきたり。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
さうしてまだ知らぬ人生の「秘密」を知らうとする幼年の本能は常に銀箔の光を放つ水面にかのついついと跳ねてゆく水すましの番ひにも震憟わなないたのである。
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)